創業50年の歴史

屋根瓦の工事をサポートする商いから始まった

1968年垂水町本社
1968(昭和43)年、大阪市梅ヶ枝町にて設立された大久は、屋根瓦業者様や屋根工事業者様を取引相手とする商売からスタートしました。瓦を切断したり加工するためにはゲンノウと呼ばれる金槌が使われてきましたが、当時それと並行して電動加工機サンダーも使われるようになっていました。大久はその消耗品である刃を主に販売していました。

やがて、東京オリンピック以降、本格的に使われるようになっていた瓦揚げ機も取り扱うようになりました。当初の瓦揚げ機は電動ではなく、ガソリンを燃料としたエンジン式が主流でした。しかし騒音と排気ガスが問題となり、電動式が主流になったのです。こうして、さらに多くの屋根工事の現場で瓦揚げ機が活躍することとなっていったのです。

(写真:1968年垂水町本社)

自動瓦揚げ機の開発で作業手間の削減に貢献

1973年頃 南金田旧本社
瓦上げ機のメーカーは東京に2社あり、大久はなんとか競合他社との差別化を図りたいと考えていました。屋根工事の際は、屋根の上にいる作業者と下にいる作業者同士が見えないため、コントローラーの操作は「今上げました!」「ストップー!」などとお互いが声を掛け合い行っていたのです。

この手間をなんとか無くせないものだろうか・・・。そういった想いと試行錯誤の末に、大久は初めて「自動式瓦揚げ機」の開発に成功したのでした。台車が動くレールの上と下にアンテナを立て、台車がそのアンテナに触れると自動的にストップする仕組みを考案したのです。この結果、台車を止めるタイミングを2人がかりで探る手間はなくなり、さらに、自動で台車が動いている間に屋根の上と下でそれぞれが次の準備をすることができるようになったのでした。

また、道具や工具、屋根の副資材である防水用の紙の販売以外にも、仕事に必要なファックスやコピー機などOA機器の販売も行ってきました。このように、大久は屋根工事事業者の方々や職人の皆様に寄り添い、サポートを続けることで、皆様から頼っていただける存在になりました。

(写真:1973年頃 南金田旧本社)

ビルの屋上の防水工事事業を開始

1986年本社
1979(昭和54)年、防水雨仕舞材を取り付ける工事部門が設立されました。このきっかけになったのは、関西で水害が起こった際に、取引のあった会社様から商品が届かなかったことでした。仕方のないことであったにも関わらず、お詫びに「これから伸びてくるであろうお仕事を紹介します」と防水事業の仕事をご紹介していただいたのです。

住宅用の屋根については詳しい立場でしたが、ビルの屋上に関しては未知の世界。ビルの屋上は住宅の屋根と違い真っ平らで防水層を立ち上げてあり、この端末処理をしておかないとそこから雨水が中に漏れてしまうのです。その端末を処理し、なおかつその上にシーリング材を打って笠木をかぶせることでしっかり防水をします。始めた当初は非常に苦労をしましたが、経験を重ねるにつれて関西の有名なビルをほとんど手がけるほどに技術力も上がり、大久を支える大きな部門となったのでした。

(写真:1986年本社)

住宅用太陽光パネル事業への参入

1988年20周年記念
住宅用太陽光パネルが日本でも導入され始めたのは1993(平成5)年ごろのことでした。住宅の屋根に関わる事業を続けていた大久でも、この住宅用太陽光パネルを取り扱うようになりました。自宅の屋根で発電し売電することができるという、近未来を感じさせるシステムの知名度は一気に上がりましたが、実際にはなかなか普及せず大変な苦労がありました。

しかし、国の政策である「再生可能エネルギーの固定買取制度」が発令されると、住宅の屋根だけでなく空き地や山の斜面に設置する投資目的の利用が増えていったのです。「太陽光パネル=屋根に載せるもの」、つまりは屋根工事事業ということで多くのお問い合わせをいただき、これもまた大久を支える大切な事業になっていったのでした。

(写真:1988年20周年記念)

簡易昇降機でシェア拡大

創業間もない頃から取り扱っていた瓦揚げ機は変わらず好評をいただき、非常に信頼される商品でありました。屋根工事に携わる皆様に永く愛用していただくために、ウインチのモーターの性能を上げ、より丈夫で壊れにくいものを提供してまいりました。お客様には大変喜んでいただきましたが、その反面、故障がほとんどないために買い替え需要が生まれず、大久としては売り上げが伸び悩んでしまうことになったのです。

これからも壊れにくい性能のいいウインチを開発し提供していきたい。しかし売り上げも伸ばさなくてはならない。そこで大久が新たに取り組んだのが「簡易昇降機」でした。それ以前より、引越し業者様やカーペット販売業者様が瓦揚げ機をカスタムし、二階の窓やベランダに渡して使われていましたが、「流用」ではなく「専用」として商品の開発を進めたのです。それ以降も、モーターのマイナーチェンジやモデルチェンジを繰り返し、様々な現場で重い荷物の上げ下げに貢献し続けています。

大久がこのように成長することができたのは、ひとえにお客様からのご支援や仕入先様のご指導があったからこそでした。これからも皆様に「価格以上の値打ち」をご提供するために、最大限の努力を重ねていくことをお約束いたします。

昭和43年9月
毛利征一郎によって大阪市北区梅ヶ枝町57にて設立、同時に加古川支店開設
資本金1,000万円
宅地見物取引業務、損害保険代理店業務を開始
昭和45年11月
瓦揚機、銅線、ダイヤモンドカッター、屋根下地材
瓦工事およびタイル工事用工具などの販売を開始
昭和47年1月
吹田市垂水町3-15-25に営業本部を設置
昭和50年5月
本社および営業本部を現在地に移転、資本金1,250万円に増資
昭和52年4月
資本金2,000万円に増資
昭和54年3月
資本金2,500万円に増資
防水雨仕舞・機材材の工事部門を設立
昭和55年2月
京都営業所を開設
昭和58年1月
ファクシミリ、コピーなどのOA機器の販売部門設立
昭和61年8月
本社社屋を新築移転
昭和62年6月
南大阪営業所を開設
昭和63年8月
京都営業所を新築移転
平成2年10月
南大阪営業所を移転
平成7年10月
南大阪営業所を改築移転
平成8年6月
倉庫を新設(吹田市)
平成9年9月
住宅用太陽光発電システムの販売部門設立
平成12年12月
新型ウインチスーパージャガーⅡ、X(チョイアゲ)販売開始
平成16年11月
大久ホームページ開設、小荷物専用昇降機設計施工開始
平成17年10月
台車行き過ぎ防止機能内蔵アンサウインチ販売開始
平成17年12月
加古川営業所を改築
平成20年3月
ノーリミットアンテナ式自動ウインチスーパージャガーⅦ販売開始
平成21年6月
キャップ付ハンマータッカー「スティンガー」販売開始
平成21年8月
大久ホームページリニューアル
ショップサイト、太陽光サイト開設
「チヨイアゲ」販売開始
平成23年6月
大久本社吹田発電所(太陽光発電設備20kwシステム)運用開始
平成24年9月
大久加古川発電所(太陽光発電設備20kwシステム)運用開始
平成25年10月
大久伏見発電所(太陽光発電設備200kwシステム)運用開始
お見積り無料!お気軽にお問い合わせください。
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